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執筆者の写真西里藍

健康経営を人財育成に活かす


健康経営では、会社が社員を大切にする施策として健康に関わる様々な取り組みを展開します。

成果の出る健康経営を実施していると、その取り組みの中で社内の人財が磨かれ、より良い会社への成長に繋がります。


今回は人財育成の側面から健康経営を見てみましょう。


1.健康経営で磨かれる人財①「全社員」

当然のことですが、健康経営は組織のリーダー以下、全社員・スタッフの健康維持・増進を目指すため全社員のパフォーマンス向上が期待されます。


健康度を上げるには体の健康だけでなく心の健康や将来の人生設計なども意識せざるを得ません。

そのため、取り組みのなかで生活習慣をはじめ人間関係の在り方、公私にわたるキャリアビジョンを見直す機会が頻繁に訪れます。


結果として自己理解や組織理解が深まり、自分の行動や計画をコントロールする力が培われることになります。

健康で元気にいきいきと働けるようになるだけでなく、取り組みを通じた学びが仕事へも活かされることが健康経営の理想です。



2.健康経営で磨かれる人財②「健康経営の担当者」

健康経営の担当者は、周囲の想像以上に大変かもしれません。

経営層と現場の調整、現状分析と課題解決のための短・中期的な施策の立案・実施、外部機関との連携、健康に興味を持ってもらうための働きかけ、申請や進捗管理のための事務能力

など、一連のプロジェクトマネジメント力が求められます。


実際には企業にあったサイズの取り組みを、できる範囲からスモールステップで行うことが大切ですが、肝をおさえて継続することで担当者のリーダーシップは確実に成長します。


中小企業では若手や女性社員が担当者として任命される例も多く、従来の業務では活かせなかった適性やスキル、才能を発揮する機会としても活用できます。



3.大切なのは「戦略」を持って取り組むこと

上記の人財の成長は、ただ漫然と健康経営を取り入れただけでは期待できません。


まずは経営トップが「何のために健康経営に取り組むか」を明確にし、施策が恣意的・一過性のものにならないよう戦略的に組みたてることが大切です。

そのうえでどのような期待から誰を担当者に選ぶか熟考し、短期的な結果に一喜一憂せず、健全な社風を創り上げるためにPDCAをまわすことが健康経営の成果につながります。


自社だけで戦略を立て、実行するのが難しい場合は外部の支援機関に相談してみましょう。

第三者からの働きかけが非常に有効に作用することもあります。




いかがでしたか?

健康経営が社員の健康に加え、人的資源の面で会社にもたらす良いインパクトがご確認いただけたのではないでしょうか。


実際に弊社が支援している企業においても

「社員の健康に対する意識が高まった」

「担当者が成長し、他の仕事でも活躍している」

と会社が良い方向に変化している実感のお声をいただいています。


中長期的な戦略を持って、人財育成・企業価値向上に向けた実践的で効果のある健康経営を進めていきましょう。



 

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