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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】最重要の経営資源「ヒト」を活かし育てる方法【理念経営㉟】


 常々述べているが、経営における最重要経営資源は人材であると考えている。

 俗に、経営資源とは「ヒト、モノ、カネ」が挙げられ、それに加えて近年は「情報、ノウハウ、時間」等々も経営資源として認識されている。


 「モノ」や「カネ」はその価値が評価されやすく、また評価されるほどに活用することは可能であるが、それを活用するのも「ヒト」であり、人材(ヒト)が育っていないと、うまく価値を生み出すことは難しい。

 

 「ヒト」は一般的に入社時(社歴が若い時)にはそれほど能力は高くないが、時が経ち教育を受け、自己啓発を心掛け、継続することにより逞しく成長し、会社の重責を担い、若手を育成してくれる人材へと育っていく。

 

 「モノ、カネ、情報、ノウハウ」等は時間が経つと古くなったり、劣化したりしてその価値が下がってくる。しかしヒト(人材)だけはうまく育てると2倍にも3倍にも自身の価値を高め、組織・会社にも大きく貢献してくれる。

 

 適材適所という言葉があるが、人は適材適所で育てていくと成長スピードが高まり、そのうち難所に配置してもうまく乗り越えて逞しく成長し、大所高所からの判断力を発揮するようになる。

 

 人材の適材適所を将棋の駒に例えて考えてみると、将棋盤という活動の場・特徴をうまく活かし成長していくと(将棋用語「成る」というが、)「歩」は「と金」となって金将と同じ働きをすることができる。この「歩・と金」を上手に使えないと将棋は強くならないとも言われている。

 (将棋はその他にも、飛車→龍、角→馬、銀→金、桂馬→金、香車→金 等 「成る」ことによって、その場で最適な働きをすることが可能となる駒がある)

 

 孫子の兵法「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という格言に照らせば、敵の陣地の中でも己の役割をしっかり認識して「成る」ことができれば、最大限の力を発揮し、物事をより優位に進められる、ということになる。

 

 現在日本の大手企業を中心に推し進められている人的資本経営は人材を育成し、最大の経営資源として活かして、人間的成長と併せて経営成長を図る経営活動であると捉えたい。

 それを前提として、人材は適材適所で活かし、最大限の働きをするように育成したいものである。


 

株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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