人間学を学ぶ月刊誌『致知』11月号に「子供たちの命を輝かせる教育」をテーマに東北福祉大学・元特任教授の国分秀男氏と福島成蹊学園理事長・校長の本田哲朗氏の対談が掲載された。
国分氏は高校女子バレーボール部の監督として全国制覇10回、平成11年には史上5人目の3冠(春・夏・国体)の監督となった人物である。
一方の本田氏は定員割れに苦しんでいた私学に赴任し、学習塾に頼らず東大理科Ⅲ類など最難関大学への進学者を多数輩出してきた。
「地方から頂点への挑戦」ということで国分氏と本田氏は次のように語っている。
国分:初めに言わせてもらうと、地方の子供の能力が都会の子供に比べて劣るかって、
そんなことはないんですよ。
本田:同感です。人間の素の部分って大佐ないと思います。
国分:じゃあ何が差になるのか。僕は「意識」だと思う。尊敬する稲盛和夫さんがこう言っ
ています。
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
人生は考え方と熱意と能力、この三つの掛け算で決まる。このうち熱意と能力はゼロ
点から百点までだけれども、考え方は別でマイナス百点からプラス百点まで幅がある
と。考え方とはつまり意識です。これが低い、マイナスだと多少学力はあっても人生
が開けません。地方と都会ではどうしてもここに差がでやすいんですよ。
~ 中略 ~
国分:日本一になるには自分に何かが欠けていると薄々感じていたからですよ。それは「言
葉」の力でした。そうか、言葉に力を持たせないといけないんだと思って1973年
の赴任早々、さっき言ったように大見得を切りました。
僕は、この宣言をしたらかこそ日本一になれたと思っています。「言葉」は「意識」
を変え「意識」は「行動」を変え、「行動」は「結果」を変えるんです。
人は自分自身の考え方・意識で成長するかどうかが決まってくる。
現状の自分をみつめて、前向きに考え、意識を変え行動を変えれば結果は良い方に向かう。
そのためには意識の高い人(志の高い先輩・後輩)と会い、お互いを刺激し合い、高みを目指して日々を生きていくことが重要となる。
早稲田大学の元総長・大浜信泉先生は次のように言っている。
「人の価値は 生まれた場所によって決まるものではない。
いかに努力し 自分を磨くかによって決まるものである。」
自分を磨き続け、成長し続けよう。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
Comments