「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
最近この言葉をしっかり考えてみたいという出来事があった。
WBCで大活躍し、MVPを受賞した大谷翔平選手の言動を見聞きするたびに感動を覚えるのは私だけではないだろう。
年齢に関係なく、人々に感動を与える背景に何があるのだろうか?
数ある彼の言葉の中でも世界中の人々の称賛を得ているWBCの決勝戦前のスピーチを改めて考えてみよう。
僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう!
ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるいし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰でも聞いたことがあるような選手がいると思う。あこがれてしまったら超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけを考えていきましょう!!
あの緊張感の中でこのような言葉をさりげなく言えるのは大谷選手の本質が真に「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を生きているからではないだろうか!
勝つために相手を見下したり、相手の弱みに付け込んだりするのではなく、相手をリスペクトしながらでも(リスペクトし過ぎないように気持ちを抑えることはしたであろうが)それを超える心の強さを持ちましょう!この言葉が侍JAPANの心を一つにし、さらに力を発揮させる原動力になったといっても過言ではないだろう(もちろん、それなりの底力を持っていたであろうことは確かだと思うが・・・)。
一方でガッカリさせるような元国会議員の言動。
毎日マスコミを騒がせているガーシー(議員を除名された)こと東谷義和氏。
ガーシー氏:「俺のことはどうなってもいいんで、オカンだけは勘弁してください」と必死に訴えても誰も感動しないどころか非難されてしまう始末。
母親を思う気持ちは確かにあるだろうと思うが納得しかねる何かがある。
両者の違いは何だろうか?
人間力の違いは明らかであろう!
普段からの生き方、物事に対する取り組み姿勢、そのものの違いであることは明白のような気がする。
日ごろから物事に真摯に取り組み、心を磨き、いざというときに真価を発揮できるように
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の生き方をしたいものである。
人間力を磨く(向上させる)ことは一朝一夕で出来るものではない。普段からの心がけ、生きる姿勢であり、成長を志向しつつも謙虚に生きていきましょう!!
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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