生保業界に「柴田和子」さんという伝説のセールスパーソンがいらっしゃる。
30年連続日本一の営業成績を上げた方である。「人間学を学ぶ月刊誌」『致知』にこんな記事がのっている。
生保業界では年間一億円の保険契約成績を上げれば優秀とされる中、ピーク時の柴田さんは四百四十四億円の契約実績を上げたこともある。
まさに伝説の人である。
幼少期の柴田さんは父親が事業を営んでいて、裕福な暮らしだった。だが、九歳の時に父親が死亡、生活は一変する。赤貧洗うが如き日々の中で母親がいつも言っていた言葉がある。
一つは「和子ちゃん、 お天道さまはいつも見ているよ」。天はいつでも見ているから、天に恥じるようなことをしてはいけない、誠実に生きなさい、ということである。もう一つは「和子ちゃん、できる親切はいつでもするのよ」。
この二つの教えを柴田さんは幼いころから健気に実行してきた。その長年の積み重ねが、柴田さんの人間力、徳力となって多くの人を惹き付けたのだろう。素晴らしい営業成績はその結果に他ならない。
(致知2022年1月号より)
「人間力の高い、徳のある人」は周りから信頼があり、 事を成すにあたって他人の力を結集する求心力になることは誰でも分かっていると思う。
どうすれば「人間力の高い、徳のある人」になれるかであるが、たいていの人はそのことも知っているはずである。
しかしそれができない人が大半ではなかろうか?
私たちは、知っているつもりで終わってしまっていることが多々ある。知っているつもりでいるといざという時にできない事がある。できる事でも、知らず知らずのうちにやらなくなってしまっていることがある。(三日坊主)
しかし、やり続けないと成果は上がらないし、 成果は続かない。
何事も「継続は力なり」である。
人間力を高め、徳のある人を目指して、誠実に生きる、誠実に取り組むことを旨とし、今年一年頑張っていきたいものである。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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